2019年5月24日金曜日

授乳中は、お薬がのめません? もう我慢しない。


『ここ2~3日右の奥歯が痛くて、特に物を噛むと痛いです』

季節の変わり目は、こんな訴えの患者さんが増えます。
虫歯のせいではなく、歯周病のせいでもない。
歯軋りによる歯への疲労の蓄積によって痛くなることがあります。
細菌が関与していないからと侮ることなかれ!
この痛み、期間こそ短いですが、相当なものです。
例えるなら、強い筋肉痛も様なものです。

こんなとき頼りになるのが鎮痛剤(痛み止め)。
ですが、授乳中のお母さんは飲めないと思われています。
薬の成分が母乳に出てしまい赤ちゃんに害があると思われているせいです。
でも、
本当は、痛みを我慢しないでお薬飲んでも良いようです。

最新の授乳とお薬事情


国立成育医療研究センターの妊娠とお薬の発表によると、歯科で使われやすいお薬はほとんど影響がないとしています。
私が処方している。オラセフ・ロキソニン・ボルタレンも安全なお薬に入ってました。

授乳中の歯の痛みでお困りの時は、ご自身でも判断できるように国立成育医療研究センターのリンクを張っておきます。ぜひ、ご覧ください。

2019年5月18日土曜日

令和元年 母親になる人に知ってもらいたいこと


令和初のブログ投稿
気合いをいれて、いきます。

何を話そうか?
今日はいつもの診療で気を付けている大事なことについて
話そうかなと思います。


世の中は、少子高齢化社会ですが、千葉ニュータウンは子供が多い!
患者さんの中にも妊娠されている方が常にいます。
最近では、出産+子育てと虫歯菌+歯周病菌は関連があることも認知されているので、
出産前にお口の環境を整えるために、歯医者さんに来られる方がいます。
どなたも通常の歯科診療は何も問題ないのですが、妊娠後期(8カ月以降の方)の方限定で気を付けていることがあります。
それは、椅子を倒す角度。仰向けで水平位まで倒してしまうと気分が悪くなることがあります。仰臥位低血圧症候群(ぎょうがい ていけつあつ しょうこうぐん)と呼ばれます。

仰臥位低血圧症候群とは?

SHSと略され,妊娠末期の妊婦さんが仰臥位になった際,子宮が下大静脈を圧迫し,それにより右心房への静脈還流量が減少するため,心拍出量が減少し低血圧となるもの。頻脈,悪心・嘔吐,冷汗,顔面蒼白などの症状があります。対応としては,心臓側を下にして横たわること。右心系に血液が戻ってくるようにすることで,症状は速やかに回復する。

自宅での就寝時にも起きることがあります。もし横になっている時、気分悪くなったら、左を下にしてみてください。